変形ギターX-STROYERの製作 その1

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指板作成

X-STROYERを作ってみよう!


DEF LEPPARDのフィル・コリンは彼がGIRLに在籍していた頃から好きなギタリスト。
そんなフィル・コリンがDEF LEPPARD加入当初良く使用していたのがIBANEZのデストロイヤー。
大成功を収めるきっかけとなった幾つかのMVにも登場するからか、フィル自身も思い入れの深いモデルのようです。
ただ、最近はジャクソンとエンドースしていることもあり、まんまIBANEZのデストロイヤーを使えない為か、ジャクソンがデストロイヤーを少々アレンジしてフィルのために作ったのがX-STROYER。

メーカーとして堂々とコピー・モデルを製作するわけにはいかないとしても、ボディ・エンドとツノの部分の切れ込みの向きを変えただけでほとんどそのまま!
というか、大元はGIBSONのエクスプローラーなわけですが。。
でこのX-STROYER。エンド・ユーザー向けのプロパー商品では無いようで、たまにNAMMショウで出展されたり、フィル同様以前IBANEZのデストロイヤーを使っていた現ジャクソン契約ギタリストであるIRON MAIDENのエイドリアン・スミス用に作られたりしているだけのようです。

Hysteria再現ツアーのブエノス・アイレス公演(2018年5月)ではマット・ブラックなタイプも登場しています。
う~ん。カッコ良い!
フィルはこのギターを「METAL GOD」と呼んでいるそうです。

で、今回のミッションはこのX-STROYERを作ってみよう!という企画です。

X-STROYERのプラン


IBANEZのデストロイヤーは1984年製のDT-450を所有しているんですが、スケール628mmのセットネック仕様でネックは角度を付けてボディに接合されています。

X-STROYERは資料が少なくて詳細がよく解らないんですが、ネックは太い(フィル談)らしいです。

今回の自作では、
・スルーネック
・648mmスケール
・24フレット
・ハムバッカー2個
・FLOYDROSEブリッジ
という他の自作ギターと同様のスペックで互換性を持たせ上で、細かいところで色々と新しいチャレンジで遊んでみようと思います。

ジリコテで指板を作成


これまではほとんどの指板をエボニーで作ってましたが、今回はジリコテにしてみます。
特にギター指板用というわけで販売されていたものではありませんが、厚さ7mmをはじめとしたサイズ感が指板用にちょうどイイ感じです。唐木のダイキンさんから購入しました。
独特のおもしろい模様に期待しています。

ちょっと幅広なので、フレット溝切作業の労力を少しでも和らげるべく、予めサイドを粗めにカットしておきます。

フレット溝切はいつもの道具。
カッター→Pカッター→クラフトソーの順番で切っていきます。

あとから指板面にアールを付けるのを考慮して、深めに垂直にカットします。
ジリコテの固さはエボニーと似た感じです。木目かヤニの関係でしょうか、切っている時にちょっと引っかかる感じもエボニーと似ています。

写真じゃ全然分かりませんが、24個のフレット溝が切れました。
サイドもサンディングで均しています。

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