変形ランディV 改造 その7 最終調整~完成

ギター製作

この記事の製作・改造・作業内容

最終調整

電装系のハンダ付け


大晦日だというのにクリア塗装をした翌日、新年が明けました。2020年です。
初詣に行き帰宅して雑煮を食べたらヒマになったので、電装作業をやっておきます。
左から、トグルスイッチ、フロント・ピックアップ用ポット、リア・ピックアップ用ポット(プッシュ/プッシュでコイルタップ)、アウトプット・ジャックです。
ベルデンの8460を黒線=ホット、白線=アースで色分けして必要な部分をハンダ付けしておきます。
ビニール被膜を剥がしたりとかハンダ付けするパーツ面を予め軽くヤスリでキズ付けたりと、ハンダ付け以外にもコマゴマした作業が色々あります。仕上げ後のパーツ組み込みでいつもバタバタするので、ヒマなうちに事前にやっておきます。

仕上げ研磨


1月3日になりました。クリア塗装から中2日おいて、ほぼ硬化してきたようです。
今回はメイプル指板にもクリア塗装してますので、フレットに乗った塗装を剥ぎ取らなければいけません。

スクレーパーでガシガシ剥ぎ取っていきます。

ボディはペーパー#800→#1200→#2000といった感じで水研ぎし、コンパウンドで磨きます。

作業を見守っていたコロピー君がご飯の催促アピールをしています。
いつものようにカリカリに猫用減塩かつお節をトッピングしたスペシャル・ランチをご提供しました。

パーツ取付


それではパーツをセットしていきますか。
まずはペグから。ヤフオクでゲットしたグローバー・ジャクソンのロゴが入った多分GOTOH製のヤツをセット。

位置決めしてペグ固定ビス用の穴を1.5mm径のドリルで開けてビス止めしていきます。

ロックナットもセット。若干高さが足りなかったので、後で下にスペーサーを敷きました。

ピックアップをセットします。各ピックアップ・キャビティには導電塗料を塗布しラグでアース線をセットしています。



ピックアップをエスカッション・マウントしました。
フロントはヤフオクにて5,750 円でゲットしたクリアで甘いトーンでお馴染みの定番セイモア・ダンカンのSH-2N。リアもヤフオクにて7,501 円でゲットしたディマジオのX2N DP-102。ポールピースが黒いバータイプのイカついルックスです。ゲイリー・ムーアやヴィヴィアン・キャンベルが昔使用していたと思います。


事前に用意しておいた電装パーツを仕込みます。


用意しておいたスプリング・ハンガーとネジ穴の間隔が合わなかったので、手持ちの別のハンガーに替えてアース線をハンダ付けしました。
電装系はこれで終了です。


FLOYDROSEをセットして弦を張りました。

完成


完成です!


ボディのバック側です。
塩ビのコントロール・キャビティのフタにもポルカ・ドット塗装を施してます。少々ラッカーの溶剤に負けてますが、遠目ではイイ感じです。
トレモロのスプリングは3本を平行に張ってます。両端の黒っぽいのがSCADのパワースプリングです。トレモロ・ブロックは厚さ約13mmのファット・タイプです。



リア・ピックアップのボリューム・ポットはフロント/リア両ピックアップのコイルタップ・スイッチも兼ねています。
プッシュ/プッシュなので押す度に切り替わります。浮いている状態でコイルタップがオンになります。

<演奏動画(近日公開予定?)>
フロントのダンカンSH-2nは24フレットでブリッジ寄りに設置されている関係で甘みは薄いですが、フロント特有のコロコロ感とクリアな明るさがやはりイイ感じです。

リアのディマジオX2Nですが、思ったほど暴れ馬な感じでは無く、全音域で割とフラットに歪む感じです。以前ダンカンのTB-5をマウントしていた時はもっと硬い音でしたが、それはギターそのものの特性で本来ブーミーなX2Nがこのギターの足りない部分を付加する事で全体として上手くまとまったのかもしれません。

コイルタップは歪ませるとノイズが出ますが、クリーンだとハムバッカーでは出ない繊細な感じがいいですね。

まとめ


今回の改造ポイントをまとめてみました。

改造ポイント 内容
ヘッド メイプル端材を接着しシェイプ改造
面積と厚さをアップ
ネック グリップ調整、ボリュート形状調整
指板 フレット抜いてサンディング
電装 ピックアップにコイルタップ追加
塗装 1.ネック裏、指板を塗装
2.ポルカドットにリフィニッシュ

一度完成したものがベースになっていたので、カスタマイズのポイントが明確に定まっていて、作業もなかなか楽しめました。
それでは、改造の効果はどの程度あったのでしょうか?
目的別に実感を表にしてみました。

サスティーン向上に寄与しそうな改造

内容 目標 効果
ヘッド質量アップ 大きさと厚さアップ、ヘッド側で弦振動を受け止める効果アップ
指板ウレタン塗装 ネック全体の剛性を強化し、弦振動がネックに逃げないようにする
ポルカドット塗装 塗装による全体の重量アップ
トレモロブロック換装 ブリッジ側で弦振動を受け止める効果アップ
ハイパワーPU搭載 ハイパワーなX2Nを低くセットし弦が受ける磁力を小さくする
パワースプリング 張力でアーム不使用時のブリッジをガッチリ固定?

これひとつで劇的にサスティーン増!というものは無いですが、色んな要素の積み重ねで効果が出るのだと思います。
実際、適度な倍音を含んだサウンドでいながらサスティーンも増加している感じがします。

プレイアビリティ面

内容 目標 効果
ネックシェイプ 若干薄めに
コイルタップ 多彩なトーン

ネックは自作史上一番スリムなシェイプにしました。フィンガリングが良好です。
コイルタップは歪ませた状態だとノイズが出るので使いどころがクリーン・サウンドに限定されますが、それなりの効果はあります。あとは弾く人のセンスと腕次第なんですが。。。

ルックス面

内容 目標 効果
リバース・ポルカ 弾くモチベーションの向上

最近はステインしてからのクリア塗装が多かったので、久々の色付け塗装は楽しかったです。
しかし色々失敗しましたし、改めて塗装は焦ってはだめだと認識しました。
ちょっとドットの数というか配置する密度も低かったようだし、またポルカ・ドットのV作るか?

この記事でやってる事

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