VICTORYタイプ ギター自作 その1 ネック部の作業

ギター製作

この記事の製作・改造・作業内容

ネック作成ヘッド作成ボディ作成

時代の徒花 GIBSON VICTORY


1980年代、GIBSON社が時代に迎合して発表したFENDERタイプのモデル。それが今回目指すVICTORYというギター。
偶然ネットで見て製作意欲がそそられました。

いつものように写真から輪郭をトレースしてシェイプを少々調整したところ、ESPのAMOROUSっぽくなったのでついでにヘッドもAMOROUS風にしてみました。6連ペグの手持ち在庫が無かったという裏事情もあります。
スケールは648mmでブリッジはFLOYDROSEにします。

スルーネック材は変形イーグル製作時の端材を使用します。
こんなこともあろうかと、70mm角のスルーネック材をギター2本分取れるようにノコギリで切っておいたヤツです。

ボディ・トップに5mm厚程度のメイプルを張る予定なので、トップ部を5mm程カット、そこから30mmの深さまで残してそれ以上はカットします。ボディ・バックにも5mm程度のこちらはマホガニーを張る予定です。

ヘッドは14度の傾斜を付けたいのですが、このままではネック材の厚みがありませんので、スカーフ・ジョイントします。
分度器で測ってカットする目安のラインを書いておきます。

指板が乗る部分も現物製図しときます。うまいこと節の部分を回避できそうです。
スケール648mmでナット幅42mm、指板エンド58mmで製図しています。指板自体の長さは495mmくらいになります。

作業開始


まず、ボディ側の厚みを出すために不要な部分をノコギリでカット。
真っすぐかつ垂直に硬いメイプルを切らないといけません。結構大変です。

続いてヘッド側のスカーフ・ジョイント素材をカット。

カット完了。

スカーフ・ジョイントには、指板部分で繋ぐこの方法と。

ヘッド面で繋ぐこの方法があります。

指板面に影響を出したくないので、今回も後者の方法で接着します。
斜めの接着面に対して垂直にクランプするのはズルズル滑って地味に難しいです。

トリマー投入 トラス・ロッド穴掘り


トラス・ロッドはいつものguitarworks製ダブル・トラス・ロッドを使用します。
ガイドに沿ってトリマーを動かしますので直線はOKなんですが、問題は深さ。9mmの深さを目指してちょっとずつビットの長さを調整して4~5回くらいかけて掘っていきます。
欲張ってビットを長く出すと、硬いメイプルに負けてトリマーが暴れだしたり、ビットが緩んで長く出てしまい、いつの間にか掘りすぎてしまうことが(僕は)あります。なのでここは慎重に。


うまいこと掘れました。

ヘッド側はちょっと太くなっているので、ビットを変えて掘ってます。

ついでにロック・ナットが乗る部分のフタをネックの端材で作成しハメ込みます。ちょっと飛び出すくらいで接着し、後で削ります。

この記事でやってる事

ネック作成ヘッド作成ボディ作成

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