GRECO Early Sixties ストラトを改造その2 リフィニュッシュとホワイトパーロイドのピックガード

2015.08.22ギターのカスタマイズ

この記事の製作・改造・作業内容

さらにリフィニッシュ！

GRECO Early Sixties ストラトを改造その1 でとりあえずの完成を見たGRECO Early Sixties ストラト。その後、シャーベルのネックが届き早速交換。プレイアビリティの高さに大満足した。
が、若気の至りでボディのそこらじゅうにキズがあるのが気になってきた。
そこで思い切ってボディのリフィニッシュを敢行することに！

塗装はIBANEZ RGの時に水性ウレタン・ニスを使って塗りムラに苦労したので、今回は水性ポアーステインで染めようと思ったが近所のホームセンターに無かったので断念。RGの時に買った水性ウレタンニスのマホガニーとワインレッドがまだ残っていたので、これを使うことに。

今回は最初からサンダーが使えるのでガンガン塗装を剥がします。
カッタウェイの内側はどうしても手作業になって泣きそうになるが、がんばって100番のペーパーで削る。
そしてあらわになったボディ。

greco005

トップ及びバックが3～4ピースでさらにパンケーキ3層構造！になっており、真ん中の層はトップとバックとは90度違う向きで3ピースされている。
greco006
IBANEZ RGの寄せ木構造もびっくりしたけど、このGRECO Early Sixtiesの多層ピースパンケーキ構造にも驚いた。3ピースのネックでねじれ防止策として、真ん中のピースを左右とは逆方向にして接着する話は聞いたことあるが、GRECO パンケーキも同じような効果を狙っての事だろうか？

そんな発見も楽しみつつ、いよいよ塗装へ。
水性ウレタン・ニスは今回が二度目なので前回の反省を活かし、水で薄めたニスをスポンジに染み込ませてうすーく塗っていくことにした。
RGと同じ色にしても面白くないのでワインレッドをメインに深みのある赤を目指したが、水で薄めているのでなかなか深みが出ない。薄めずに濃くすれば塗りムラになるし、このトレードオフ現象はいかんともしがたいところ。

塗っては1時間ほど乾燥を5回ほど繰り返し、最後にトップにだけXOTICのジェルオイルを塗布。
深みのあるワインレッドにはならなかったが、木の暖かみが感じられるなかなか味わい深い仕上がりになった。

greco007

そして、さらにピックガード交換

greco008
セットアップしてしばらくご機嫌で弾いていたが、元々テカリの無いマットな黒だったピックガードがピッキング時のスクラッチ傷で磨かれてテカるようになってきている。
そこでピックガードも替えることにした。
ネックとボディがダークな感じなのでピックガードは明るめにしたかったが、ボディの渋いテイストに合わせてクリーム色のパールを選択。
ギターワークスさんで穴加工無しのものを購入。
これは良いですね。ピックアップやコントロール部の仕様に合わせて加工すれば自分好みにできるのが素晴らしい。
greco009
元の黒ピックガードをテンプレートにして、穴の位置を下書する。コントロール部は右手の邪魔にならない様にさらに右下方にずらして下書き。
東急ハンズで購入したPカッターでピックアップ用の四角い穴を切っていく。これが予想外に大変だった。
しんどいのは直線が交差する角の部分。ここがなかなか深く切れない。直線を多少オーバーラン気味に切るというか削っていき、なんとかパキっと不要部分を抜くことができた。
コントロール系はドリルで穴を開けた後、ポットやスイッチの径に合わせてリーマーでグリグリと広げていく。
ボディに付ける用のビス穴も開け、アルミシートを貼り付けて仕上げ。
greco010

セットアップ

仕上がったピックガードに電装品を付けていく。
スイッチはZEPⅡで使用した6PミニSWに変更。リアピックアップはそのまま498Tで変更無し。フロントピックアップは490RがZEPⅡのフロントに行っちゃったので、そのZEPⅡのリアに付いていたヤツ（直流抵抗7KΩ程度だが良い感じに歪む良品）をコンバート。ZEPⅡのリアはダンカンSH-5に交換したので。
ってこうやって記録しておかないと忘れちゃうんで。

ネックのツバ部分が引っかかるので、ネックをボディからはずした状態で先にピックガードをセット。

また、ボディに固定する為のネック側のネジ穴の一つがブカブカだったので補強策。
ハンズで買った木のはがき（楓製）を削った粉をネックのネジ穴に入れてタイトボンドを流し込み、ボディにセットしてネジを締めた。効果がどうか不明だが、一応楓＝メイプルだし馴染んでくれると良いが。

完成しました。
渋い大人なルックスに仕上がったかな？
greco011