ショートスケール用FRボディにレギュラー24FネックでFERNANDESコンポ インレイステッカーも!

ギターのカスタマイズ

この記事の製作・改造・作業内容

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フェルナンデスのFRが非常に気に入っているんですが、フロント/リアともにハムバッカーの2ハム仕様が欲しくてヤフオクを眺めていたところ、よさげなボディを発見。
ネックポケットにIFR-80と記載があるとの商品説明と、プレートを使用しないジョイント方式から、そこそこ高いグレードなんじゃないか?と予想し、1,200円で落札。送料が1,600円くらいかかったけどまぁいいでしょう。
で、別途5,250円で落札した初期型FRのネックと組み合わせてコンポーネント・ギターを作ろうという魂胆です。

誤算? ネックとボディが合わない!

ネックとボディの両方が揃ったところで仮組みしようとしましたが、ネックポケットがキツくてネックが入りません。
また、仮にポケットの奥までネックのエンドが入ったとして、ナットからブリッジのスタッドまでの長さを測ってみたところ645mmくらいありました。
手持ちの他のレギュラースケールのギターの場合は635mmくらいで、そこからブリッジサドルの弦が乗っかるところまでに10mmくらいのマージンがありレギュラースケール648mmを確保できるようになっているようです。
ということでネックポケットの拡張工事が必要なことが判明しました。

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後日、親切なフェルナンデスのお問合せで尋ねたところ、IFRはイシバシ楽器向けオリジナル商品の品番でボディにオマケで付いていたブリッジ(FRT-8)からの推測でFR-50がベースとなったショートスケールのモデルらしい、ということが発覚!
どうりでレギュラースケールのネックが合わないわけです。
でも、アウトブット・ジャックがステレオ仕様だったり、コントロール部電装にLEDランプがあったりということで、アクティブ・ピックアップかサスティナー(まさかね・・)を搭載した、低価格モデルがベースとはいえこだわりのオリジナル仕様だったことが伺えます。

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土木工事開始! 新ワザ 木釘も登場!

ということで、塗装を剥いでネックポケットの拡張工事を開始しました。
フロント・ピックアップとネックポケットの間の壁を7mmくらい掘ればいいかなーと思ってたんですが、ドリルとノミの素人加工では木部がボソボソと剥がれ落ちて綺麗に加工できません。
で、いっそのこと壁をブチ抜きました。
さらに、フロント・ピックアップ用のザグリもボディエンド側に10mm弱広げました。こうしないとピックアップが収まらないからです。

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ネックの方もボディのジョイントビス穴に位置に合わせるべく、現状のビス穴を塞ぎ新たにボディに合わせた穴を開ける事にしました。
穴を塞ぐのをどうしようかと色々ネットで情報収集したところ、木釘なるものを発見。読んで字の如く木でできた釘で、釘というからには硬さもあるはずです。
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先端に向けてテーパーしているので、穴に適度なパテを詰め込みタイトボンドを注入した上で木釘をねじ込みました。
木釘は穴の直径と同じ太さのところで止まるので、表面はバッチリ密封されています。中はパテとボンドが硬化すればイイ感じになりそうです。

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ボディの水性ステイン着色、シーラーからクリアまで 新兵器インレイ・ステッカーも!

でネックはしばらく放置しておいて、ボディのリフィニッシュを進めます。
今回はシースルーのホワイトにしてお上品な感じにしたかったので、水性ステインの白を用意しました。
フェルナンデスさんが教えてくれた情報では材はソフトメイプルとのことでしたが、堅いのか柔らかいのか良く解らない名前ですね。
とりあえず、薄いネックジョイント部の強度を確保できる程度の耐久性はあるようです。
塗装を剥いでみると、3~4ピースのようです。木目はそれほど良い感じではありません。一部のピースの色が少々濃くてステインの白が上手く乗るかちょっと心配しました。
ボディは木地が出るまで80番の紙ヤスリでサンディングし、400番で仕上げました。

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いよいよステインでの着色です。
どの程度の塗りで巧くシースルーになるのか分からないので、色目を確認しながら数回塗布しました。
やっぱり地の色が濃いピースはそれと分かる感じになりましたが良しとします。

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一日乾燥させて次はサンディングシーラーを塗布していきます。
平坦にするためにどうせ削るんで刷毛でたっぷり塗っていきます。細かい水泡ができるのが鬱陶しいですが、2時間弱の間隔を置いて連休の2日間で10回程度塗りました。

そして1週間乾燥させて、次は水性ウレタンニスでクリア層を作っていくわけですが、1週間色々と妄想している間にインレイステッカーというものを発見し即入手してしまいました。
こいつをボディに貼って、0.3mmくらいあるステッカーの厚みとボディの間の断層をクリア層によって埋めて平坦にしようという作戦です。そうしないと0.3mmとはいえヒト肌は敏感なものでやっぱり擦れると分かるんですよね。

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で、水性ウレタンニスもガンガン塗りました。
刷毛塗りで塗ったそばから硬化していくのでなるべく慎重にやるんですが、どうしても刷毛スジが付いたり室内での作業ですが細かいホコリが付いて苦労しました。
やはり2時間くらいの間隔で乾燥・塗布を繰り返します。ステッカーの細かい模様の部分はニスが上手い具合に溜まって平坦になっていくんですが、模様の間隔が広い部分はなかなか埋まりません。
夕方に1日目のニス塗りを終了。1日乾燥させます。
2日目は400番で軽くサンディングしてからニス塗りを再開しました。
今日はより慎重に、ホコリが入った部分をサンディングで除去などしながら塗布していきました。
2日間で10回程度塗って、また1週間乾燥させます。

苦行のサンディング! そしてお楽しみの最終工程へ・・・

次の週末がやってきました!
いよいよ組み上げるための作業です。

まずはボディの仕上サンディング。
起床してまずコントロール部キャビティに導電塗料を塗布しておきました。これを乾かしつつボディのサンディング。400番でタレた部分などを修正し、800番で念入りに水研ぎします。
サンディングは、全て同じ方向でやるとか、番手ごとに向きを交差させるとか、色々やり方があるようです。
今回は同じ800番で最初は木目の向き(ボディエンドからネックポケット方向へ)、次にその直角の向きという具合に交差させてみました。
特に問題無く大丈夫なようです。
ここまでで、せっかくのニスのテカリが全く無くなってきます。ちょっと不安になりますが、このあと1000番、1500番と番手を上げていくに従い徐々にツヤが出てきます。
1500番でスベスベになったところでコンパウンドに切り替えます。
紙ヤスリまでが「削り」だとするとコンパウンドからは「磨き」といった感覚でしょうか。
さすがに売り物みたいなレベルにはなりませんが、まあまあ良い感じになりました。
今回はサンディングシーラー及びクリアの厚塗りと800番の念入りなサンディングが功を奏し、今までで一番上手くできたと思います。
やっぱり焦りは禁物、じっくり丁寧にやらないといけないですね。

こんな感じでボディをやっている間に、ネックの穴埋め木釘を新兵器レーザーソーで優しくカットしサンディングで均してから、指板にもポジションマーク用ステッカーを貼っておきました。
他の既存ギターがドットのポジションマークだらけなので、このライフ・オブ・トゥリーという柄は派手で良い感じです。

そして、ネックをジョイントする位置の調整です。
ネックをボディにグイグイ押し込み、ナットからブリッジスタッドまでの距離を635mmのところで仮固定。さらに1弦と6弦を張って弦落ちしないよう弦の通り道を確認します。この為に購入したクランプで固定してボディの穴をガイドにハンドドリルでネックにビス穴を開けていきます。ハンドドリルで垂直な穴を開けるのはまず無理ですが、ボディ側の穴がガイドになってある程度の真っ直ぐ感は出ていると思います。それにしても、これに失敗すると楽器として成立しないですからね。今回の一連の作業でも一番緊張した作業でした。

続いて電装です。
ホワイトのボディにマッチさせるべく、ホワイトのピックアップカバーとエスカッションを入手しておりました。
ピックアップはフロントがダンカンのSH-2N、リアはお気に入りのギブソン498Tにしました。498Tはポールピースの間隔がギブソン仕様なので、フロイド系ブリッジに張った弦の間隔より狭くなります。ピックアップカバーは、その見た目のアンバランスを隠ぺいする為でもあります。ちなみに素材はプラスチックで、ピックアップのボビンに両面テープを貼ってくっつけます。

コントロール部のハンダ付け等をやってからエスカッションに付けたピックアップをボディに仮マウントし、弦との間隔をチェックしたところ、リア用の背の高いエスカッションが弦に接する勢いだったので紙ヤスリで適度な高さまで削りました。プラスチックの細かい削り粉がメッチャ鬱陶しいです。

この日の為に特別に新調したFLOYDライセンス・ブリッジGOTOH GE1996Tもセットし、エスカッションをビス止め。コントロールキャビティのフタは内側にアルミテープを貼ってボディにビス止め。
弦高は1弦側6弦側とも2mm弱くらいにセッティングできました。メッチャ弾き易くてすぐに手に馴染みました。まだ下げれそうでしたが、これ以上やると普通の押弦はともかくチョーキングがやりにくくなりそうです。
裸のままのネックの状態ではすぐ剥がれそうな感じだったポジションマーク用インレイステッカーですが、弦を張って弾いてみたところあまり違和感はありません。ステッカーと指の間に弦があるからでしょう。

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サウンドも最高です。
やっぱりフロントはSH-2Nが最強です。適度なブライト感とスウィートなマイルド感が絶妙にブレンドされたホント良い音です。498Tは僕の中では一つの基準になっている音で、低音弦のザクザクしたブリッジミュートとかコード弾き時の分離感が気に入っています。
ネックポケット拡張時にピックアップキャビティとの壁を撤去した影響を心配していたサスティンですが、ネック幅がポケットに対して少々キツ目なのが良かったのかボルトオン・タイプにしては上々だと思います。

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ルックスですが、なかなかゴージャスな感じに仕上がりました。
ホワイトのピックアップ・カバーがのっぺりと逆に地味な印象もあります。
そのうちカバーをはずしてホワイト・ボビンのSH-2NとTB-14に替えているかもしれません。勿論、その時はアジャスタブル・ポールピスをゴールドに換装するでしょう。

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