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GRECO JJ-60 再生! ツキ板でバリ虎メイプルトップに!!
2015.10.17ギターのカスタマイズ
この記事の製作・改造・作業内容
スーパー・ディンキーは高いのでGRECO JJ-60を再生!
自分なりにキャラが被らないようにギターを組んでいってるつもりですが、以前からストラトorディンキー・タイプのミディアム・スケールのヤツが欲しいなーと思っておりまして。
希望というか理想はジャクソンのスーパー・ディンキーなんですが、ヤフオクの相場でも完成品は最低でも3万円程度と結構高く、ボディやネックのパーツ売りもなかなかお目にかかれません。
そんな中、「ミディアムスケール」のキーワードでヒットしたのが、GRECO JJ-60のボディとネック。
同じ出品者さんがバラで出品してました。
しかも値段が各¥1,999!と破格。
これはゲットしなければ!ということで、3連休(10/10~10/12)にいじりたかったこともあり、即決価格の各¥2,480でゲットォ!
GRECO JJ-60再生計画の構想
再生のプランとしては・・・
・かなりボロいボディはリフィニッシュ
・塗装を剥いでみて木目がキレイだったらステイン塗装
・木目がダメダメだったらIBANEZ RGの時に余ったトラ杢メイプルのツキ板でナチュラル・フィニッシュ
・ピックアップの構成はオリジナルのSSHはやめて、SHに
・主要パーツはこのところ影の薄くなったZEP IIから流用
といったところ。
現物が届くのが持ちどおしい!
現物到着 各部チェック
現物が到着しました。
一見キレイな黒ボディですが・・・
実際は小キズがかなり多く、ジャックプレートもプラスチックのプレートが割れた部分を上からワッシャーで押さえつけるワイルドな応急処置が施されている。
ネックはヘッドの6弦ペグ付近にクラックがあったりせっかくのバインディングが何箇所か破損しているが演奏には影響無さそうなので良しとして、問題は指板にこびりついた手垢か土か何か分からないヤツ。
試しにスクレーパーで削ってみたら赤茶けた粉が剥がれ落ちた。と同時にその粉で指板も赤茶になってしまったので、軽くペーパーをかけて薄皮1枚剥いで、オレンジオイルを塗布してみました。
すると、しっとりした感触と色もなかなかの漆黒になり結果オーライ。
ネック裏は、元々オイルフィニッシュだったのか?厚い塗装が無いのはいいんだが、これまた手垢か何か不明の汚れが・・・
これもサンディングで落とそうとしたが、あまり削り過ぎるのもどうかなーと思い、手の感触が気持ち悪くない程度でサンディングは終了。
改めてオイル・フィニッシュにすることにしました。
あと、細かい部分だが、ペグの固定ビス穴位置が良くある斜め下タイプじゃなくて真下タイプになっている。
多分、小さいヘッドの面積で強度を保つためだと思うが、普通のロトマチックが使えないのでビス穴は新たに空けないといけないなー。
まずはボディから
では、まずはボディから。
アイロンで黒の塗装部分を剥がしていき、引き続き白いシーラー層をサンダーで落としていきます。。。
が、ここにきてアマゾンで買った安物サンダーの効きが悪くなってきた。
仕方がないのでサンダー用のマジックテープが付いた80番のヤツを使って手でサンディングしていきます。
サンディングは疲れるので、気分転換を兼ねて不要なセンターPUザグリに埋め木します。
フロントPUのリード線が通る通り道を削っておいて、ザグリ穴にセット。
このGRECO JJ-60。カタログ・スペックではボディ材がセン、ということだが・・・
塗装を剥がしてみると、何やら見覚えのある感じが。
これはIBANEZ RGのときに見たバスウッドではないでしょうか!
アウトプットジャック付近のササクレ具合もバスウッド特有の感じ。
センなら木目を活かしてのステイン塗装にしたかったが、この無様なバスウッドならツキ板に登場いただきましょう!
バスウッドって、柔らかくて加工しやすいというのが定説ですが、素人のノミでの加工だとグズグズにササクレるのが難点なんですよね。音響的な特性は良く解らんが、IBANEZのブ厚い塗装を鑑みるに、材自体のグズグズ具合をカチカチの塗装で補完してるんじゃないでしょうか。
ということでツキ板貼り作業へ。
タイトボンドをボディに塗ってゴムヘラで均等に伸ばし、少々乾かしてからツキ板を貼っていきます。
塗装剥がしの時にも活躍したアイロンをツキ板に当て、ボンドをジュワ~っと音を立てて熱して乾かすことで圧着していきます。このときどうしてもツキ板がボンドの水分を吸ってシワになってしまうので、アイロンで熱してシワの部分を縮めていきます。
で、もう片方も同じように貼って、重石をして乾燥させます。
1日乾燥させ、余分なところをカッターでカット。
角や表面をサンディングで均して次の工程へ。
リアピックアップのビス用ザグリ部分には、ピックアップ直付け用の木片を挟んでます。
IBANEZ RGのときはツキ板のシワを埋めるべくサンディングシーラーを塗布したが、サンディングシーラーの水分で再びシワになるという悪循環だったので、今回サンディングシーラーは無し。
水性ウレタンニスの透明でクリア層を作っていくことにしました。
ネックのヘッドにもツキ板
ボディの塗装工程は乾燥の待ち時間が多いので、ネックのヘッドにも余ったツキ板を貼ることにしました。
まずは現状の塗装等をサンディング。
こんな木地が現れました。
このままでも良さそうだが、せっかくなのでツキ板を貼っちゃいます。
その頃ボディは
ボディはトップをエキゾチックのオイルジェル、サイドとバックは水性ウレタンニスのマホガニーを塗布しました。
オイルジェルはIBANEZ RGの時以来ですが、結構速く固まるのでスジを付けないように注意しながらキッチンペーパーで薄めに塗っていきました。
今思うともっと濃い目に塗って、あとからペーパーでガンガン削っても良かった気がします。
水性ウレタンニスの方はいつも通りスポンジに含ませて塗り広げます。
塗布~乾燥を1.5時間間隔くらいで数回繰り返しました。
準備完了! 電装~セットアップへ
1週間乾燥させたボディとネック。
ボディは、1000番~1500番で水研ぎ後コンパウンドの細~中細~極細とだんだん細かく研磨しました。
ちょっと凸凹しており、凸の部分を削り過ぎないよう手加減しました。ツキ板貼りはなかなか難しいです。
ネックは裏面をワシンのウッドオイルでオイルフィニッシュにしたつもりですが、いつまで経ってもオイル臭いままです。
何かやり方を間違っているのかもしれませんが、まぁいいでしょう。
元のペグ固定ビス穴を埋めて新たにペグをセットしたり。
ピックアップをセットしたりしていきます。
フロントピックアップはフェルナンデスのスタックタイプ・ハムバッカー 直流抵抗25kΩのVH-Sを使いますが、リード線をリアピックアップのザグリまで持ってこないといけません。これが地味に面倒で、予め通しておいたヒモでリード線を括って引っ張ってみました。
リアピックアップはZEPIIに付いていた直流抵抗8.5kΩくらいのヤツ。数値的にはパワー低めだが、出音はスッキリしながら適度なバイト感もある優れもの。
1VOL+ミニトグルスイッチの電装系とFloyd RoseもZEPIIから移植して。。。。
こんな感じになりました!
どーですか?このトラ杢!
角度を変えると3D画像のように、杢の見え方が立体的に微妙に変化します。
指板の汚れも良い感じにキレイになりました。
弾いた感じは・・
意外とグリップが太目なネックですが、そこはミディアムスケール。
ストレッチやポジション移動は非常にスムーズ。
落とし込み加工の無いFloyd Roseは、元から入っていたネック角調整用シムの効果でボディ面から2~3mm程度の距離にフローティングでセットできました。
ピックアップのバランスも良い感じ。
リアのZEPIIのヤツがパワー低めだからか、相対的な感覚としてフロントのVH-SがフェルナンデスのFR65スペシャルに付けたヤツよりパワーがあるように感じる。
それでもやはりZEPIIのピックアップは良いですね。倍音の出方が弾いていて気持ち良いのかな。
ただ、ミディアムスケールで弦長が短い分、低音がちょっと力不足かも。
それでも、ボディとネックの元値合計¥5,000程度でここまで楽しめて良い音すれば大満足です!
↓フラッシュを焚くとこんな感じに。
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