バーニー レスポール・フロイド 指板張り替え その2 フレット打ちとネックヒール削り

ギターのカスタマイズ

この記事の製作・改造・作業内容

バインディングフレット打ち指板作成

交換用の指板作成


アイチ木材さんから2Aエボニー指板材を購入しました。(税抜き3,000円)
イラストレーターを使用しスケール628mmで製図したテンプレを用意しました。テンプレは剥がした現物指板を採寸して、ナット側40.5mm、エンド側52mmに幅を設定しています。さらにその両側とエンドには1.5mm厚のバインディングを貼り付けるので、最終的にはナット43.5mm~エンド55mmとなる予定です。

スティックのりでテンプレをエボニー材に貼り付けます。

あとはこんな感じで、クラフトソーでできるだけ垂直にフレット溝を切っていきます。
エボニーは堅いうえにところどころヤニかな?粘っこい部分があるので切るのが大変です。慎重に作業しないといけませんし、ギター作りで一番めんどくさい作業だと思います。


1時間以上かけて22フレット分の溝を切りました。

引き続き、両サイドの余分な部分をカットします。
ここは普通のノコギリを使ってますが、今まで使用していたノコの刃こぼれが酷く今回新調しました。
アルミのアングルで指板エボニー材を固定しています。

逆サイドもカットします。

概ねカットできました。カットした面をサンディングして寸法に合わせた後、ネックに乗っけて様子を見ています。

指板接着


それではネックに指板を接着します。
ネック側にタイトボンドと一部非木材部分(バインディングやロッドに被せたチューブなど)にはゼリータイプのアロンアルファを塗ってます。


クランプ中。

約18時間後、接着完了しました。

幅1.5mm、高さ7mmのバンディングを貼り付けます。セメダインCと部分的にゼリータイプのアロンアルファを使っています。


クランプで固定します。


接着できました。
指板より若干バインディングの方が高くなってます。

バインディングをスクレーパーで削り、サンドペーパーで均しました。

指板アール付け


アールが16インチのサンディング・ブロックを使用し、指板にアールを付けていきます。ペーパーは#100→#150→#240→#400→#1000という感じで徐々に細かくしていきます。

フレット溝を掃除して指板面にはオレンジオイルを塗布してみました。

指板サイドポジション


今回、指板面のポジション・インレイは無しにします。

その代わりにサイドのポジションマーク用に蓄光素材を使ったルミンレイを埋め込んでみようと思います。
このルミンレイSBM-23は直径2mmの蓄光部を黒いパイプで囲み都合3mmになったタイプです。長さ60mmで税抜き2,000円です。イイお値段しますが、白蝶貝の指板面インレイは10,000円近くするので安上がりです。

サイドに直径3mmの穴を開けていきます。深さはお高いルミンレイを節約するため、最小限の3mm程度を目指しています。

開けた穴にルミンレイをねじ込んでカットしていきます。

フレット打ち


フレットはジェスカーの57110のEVOというニッケルフリーで金色のヤツを使います。
以前、ebayでカット及びアール付け済のヤツを購入しておりました。

バインディングがあるので、フレットの両端はタングをヤスリで削り落としておかないといけません。

1時間くらいかけて22フレット分を打ち込みました。打ち込みには普通のトンカチを使っています。

はみ出た部分をカットしないといけません。

カットしました。

さらに1時間くらいかけて、傾斜を付けたり丸みを付けたりとフレットエンドを加工します。
フレット・クラウン用のヤスリを使用しています。

禁断のネック・ヒール カット!


調子に乗ってレスポール・カスタム特有のゴツいネック・ヒールを削ってみようと思います。
ノミでバインディング部を剥がします。意外にもパーフリングやバインディングが積層されてました。中国製の廉価品なので、一体化していると思っていました。

で、変形ランディVの改造時に導入した木彫りヤスリでヒールを削っていきます。

削り粉が赤茶っぽい色なのでボディはマホガニーかな?

この程度で既にかなり高音部が弾きやすくなってます。その分何かが失われたかもしれませんが・・・


ついでにネック裏も塗装を剥がしました。といってもシーラー層は残っています。
指板張り替え作業の影響でネックの両端部分の塗装が部分的に傷んでしまったので、再塗装します。

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