ARIA PRO II PE 大改造レストア 第五・六週目

ギターのカスタマイズ

この記事の製作・改造・作業内容

ARIA PRO II PE 大改造 五週目はトップコート

ラッカーのアイボリーを吹いて1週間乾燥させまして、お次はトップコート。
今回はラッカーでは無く、アサヒペン 弱溶剤2液ウレタンスプレー 300ML クリヤというヤツを使用してみました。
RANDY Vのリバースポルカではラッカーで色付け+ラッカーのクリアでした。ドットの段差均しに苦労したのもありますが、ラッカーはシンナーが揮発して乾燥する際微妙に下層を浸食しているようで、300ml缶×2缶と塗布回数が非常に多くかかった上、3か月くらい微妙にシンナー臭かったので、別の手段を試してみようということです。ウレタンは仕上がるとラッカーよりも丈夫らしいということと弱溶剤が決め手です。
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最初にスプレー噴射ボタンを軽く押して缶内部の2液が混ざるようにします。15時間経つと内部で固まってしまいますので早朝から時間勝負です。
勝手口の横にある窓の格子からぶら下げてウレタンスプレーを吹いていきます。
ラッカーのスプレーと比べるとミストが細かく、また噴射も弱く、少々頼り無い感じがします。臭いは甘い感じの良いニオイですが、体に良くないと思われますのでマスクをしての作業です。
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30分ごとにひっくり返して、表裏各5~6回くらい塗布しました。
すると、残り少なくなってきたのか、吹き具合が悪くなってきました。
台風連発の折、空模様も怪しくなってきたのでクリアはとりあえず終了。
また、1週間乾燥させます。

水研ぎ~コンパウンド

乾燥させているウィークデー。それまでは何か微妙にベタついていた表面が、3日目くらいになると次第にサラサラになってきました。おそらく乾燥・硬化が進んでいるということでしょう。

で、3連休前の金曜の夜から待ちきれなくて水研ぎを開始しました。
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#1000→#1500→#2000という感じで細かくしていきます。
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ヘッドは水研ぎ前から既にぬらぬらと艶があります。

一夜明けて続きはコンパウンドでの研磨です。
細→中細→極細と進めまして良い感じになってきました!
完全な鏡面では無く、ちょっとマットな感じも残しておきたかったのでちょうど良い具合です。
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シールド処理や電装関係

研磨はこれくらいにして、いよいよパーツの組み込みです。
まずはザグリ部のシールド処理です。いつものように百均のアルミテープを使用します。
フロント・ピックアップはダンカンのSH-2N。
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リア・ピックアップはダンカンのTB-4です。
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コントロールは2ボリュームとトグルスイッチのみ。
予めおおまかなハンダ付けはザグリの外でしておいた方が下手でも多少は上手くできそうです。
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コントロール内部のシールド処理もアルミテープ。さらに、スプリング・ハンガーへのアースもつないで電装関係は終了。
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最終セッティング

ヤフオクで落札したGOTOHのペグをセット。同じくGOTOHのFLOYDROSEライセンス・ブリッジGE1996Tを装着し弦を張って弦の通り道を出し、ピックアップの固定位置を決定します。
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ヘッド部はブラス・ナットとケーラーのロックを装着。ロッドのカバーはピックガード用のパーロイド材から作成しました。
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ということで、苦節1か月。完成しました!
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早速、打痕を付けてしまいました! ペグの装着時にペグを50cmくらいの高さからボディに落としてしまいまして。。
でも、このくらいあった方が貫禄があって良いですね!(負け惜しみ)
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ジャンボフレットへの打ち替えをはじめポジションマーク入れ替えや指板へのパーフリング埋め込み、指板染色、指板R調整等で苦労したネック部も遠目には良い感じに仕上がってます。本物の白蝶貝は美しいです!
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ボディ・バックはこんな感じ。
サンディングし過ぎで黒の地がでている所とか、使用しなくなった旧トグルスイッチ用の穴はそのままです。
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色選択時にアイボリーはちょっと不安でしたが、恐れていた黄色っぽくには全然ならず、かといって真っ白でも無い微妙な色加減が、不注意で付いた打痕とあいまって歴戦の兵感を醸し出しております。

ビフォーアフター

ビフォー
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アフター
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