GRECO Early Sixties ストラトを改造 その3 DUNCAN カスタム5 TB-14登場!

ギターのカスタマイズ

この記事の製作・改造・作業内容

ホワイトパーロイドには白ボビン!

greco011
とりあえず完成したGRECO+CHARVELだが、他のギターいじりに精を出す間放置していた。
その間、「ネックをZEPIIに移植しようかなー」「となるとナット部のロックはケーラー方式かなー」などと、せっかく組み立てたそばから既に解体することも視野に入れていたのですが・・・

久々にケースから引っ張り出して弾いてみると、弾き心地とサウンドが最高なんだなこれが。
フラットな指板のCHARVELネックは、高い金出しただけあって最高のプレイアビリティなのは勿論、リアに付けたGIBSON 498Tピックアップが良い!
コード弾きから単音でのリードプレイまで、素直な出音で気持ちよく弾ける。
ダンカンSH-4のようなツボに入った時の単音の心地よさや、SH-6のパワー感は無いが、逆にそれらダンカンで感じたモコモコ感やコード弾き時のダンゴ状態が無くスッキリしながらも、ブリッジミュートした低音弦のザクザク感が適度にありピッキング・ハーモニクスも出しやすい。
世間では特徴が無いなんていう評価もある498Tですが、素晴らしいピックアップだと思いますね。

ただ、キレイなホワイトパーロイドのピックガードに黒ボビンというのがちょっと間抜けだな、と思っていたのと、ポールピースのピッチがGIBSON仕様のためGRECO+CHARVELの弦間ピッチに合っていないのが気になっていた。
フロントも元々ZEPIIのリア用のヤツだし・・・
GIBSONが白ボビンでフェンダー・ピッチの498T出してくれたらイイのに・・・って、まぁ無いよな。

やっぱり、ホワイトパーロイドには白ボビンだよなー、ということでピックアップ交換を決意!
どのピックアップにするか、手持ちのSH-5、TB-4、TB-6が付いたギターであれこれ比較。
それぞれの所感は、
■SH-5・・・コード弾き時の音の分離と抜けは最高だが、リード時が貧弱かな?
■TB-4・・・前述したように、リード時の特定音域でのバイト感は最高。でもコード弾き時のモコモコ感が・・・
■TB-6・・・音圧とキレは最高。でもコード弾き時にダンゴ状態。
ということで、498Tの印象が良すぎてどれも一長一短があり決めきれない。

SEYMOUR DUNCAN ( セイモアダンカン ) カスタム5! 君に決めた!

そこで他をあたることに。
SHURのアルドリッチとかも候補に挙がったが、少々お高いし・・・
と思っていたところ、海外のフォーラムでSEYMOUR DUNCAN ( セイモアダンカン ) のカスタム5(SH-14/TB-14)と498Tが比較されているではないですか。
なるほど、どちらもマグネットはアルニコ5で直流抵抗値も13~14K程度と数値上は同じようなスペックなんですね。

というわけで、1回試してみたかったし、カスタム5(フェンダーピッチなのでTB-14)に決定!
フロントはSH-2Nで行くことにした。

greco012

で、せっかくなのでタップ・スイッチも付けることにしました。
多彩なバリエーションがあっても使いこなせるテクニックやレパートリーも無いので、単純にフロント/リア同時タップにすることにしました。
6P ON-ONスイッチを使用した回路はこんな感じ。
6ponon
スイッチを上に入れた時に、各ピックアップの赤白線がアースに繋がりボビン1のみのシングル・コイル状態になるという仕掛け。
スイッチが下の状態では、ボビン1のコールド(白)とボビン2のホット(赤)が繋がり、通常通りのハムバッキング状態だ。
スイッチはゴールドのミニSWに。こんなのがあるの知ってたら、ピックアップ切替もこいつでハードウェアをゴールドで統一できたのに・・・残念。

タップSWの位置で若干悩むもここに決定。
右手の邪魔にならない位置にしたら、全コントロール系が集中してちょっと混雑した感じになってしまいました。
ついでにボリュームとトーンのノブをストラトタイプのものに替えました。

greco015

肝心の出音は・・・

greco014
いやもうこれが狙い通りというか、TB-14って498Tそっくり!
若干中域が弱い感じもあるけどアンプで調整すれば良いし、何より素直な出音が素晴らしい。
低音弦のブリッジミュートの塩梅やコード弾きの分離の良さ、ピッキングハーモニクスなど、ニュアンスが498Tそっくりなんですね。
フロントのSH-2Nとのバランスも良い感じ。
タップについてはシングルにすると予想通りノイズが乗ってきたが、基本クリーン・トーン用なので、マルチエフェクターのパッチをクリーン用に変えれば問題無いかな。
出音はあたりまえだが普通のシングルコイルの明るいキャラクターとは違って、なんと言うか細くなったハムバッカーという感じか?
まぁこれはこれで良いでしょう。

ルックスもホワイトパールのピックガードの美しさを損なわないお上品な感じにまとまったし、満足!
とりあえずは平日の夜遅くなのでピックアップ全体の高さ調整だけにしておいたけど、明日からは各ポールピースの高さも追い込んでいきますよー。

greco016

この記事でやってる事

GRECO Early Sixties ストラトの記事一覧

GRECO Early Sixties ストラトを弾いている動画付き記事

GRECO Early Sixties ストラト の詳細はこちら

TOP