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彫刻刀でロック式トレモロのリセス加工!
2016.01.11ギターのカスタマイズ
この記事の製作・改造・作業内容
FERNANDESの赤いFRなんですが、初期のFRなのでGOTOH製アリアのART-2フロイド・ライセンス・トレモロが落とし込み加工無しで設置されております。
その為、弦高を低くセットするとユニットのベース部分がボディに接してしまいアーム・アップができなくなってしまいます。
アーム・アップ自体はそんなに必要ではありませんが、トレモロで滑らかなヴィブラートのニュアンスを付けるためにはアーム・アップ側のマージンも欲しいわけです。
ということで、以前からやってやろうと思っていたリセス加工に挑戦です。
勿論プロ用の大型電動工具などあるはずも無く、小学校以来の彫刻刀でのチャレンジです。
まずは掘る部分を鉛筆で線を書き、そこを刀タイプの彫刻刀で切れ目を入れていきます。
後々U字タイプの彫刻刀で掘って行った時に勢い余って突き抜けないようにする為です。
あとはひたすらU字タイプの彫刻刀で掘って行きます。
木目に合わせてやると綺麗かつ簡単に掘れて行きます。あまりに順調なので、なぜ今までビビってやるのを躊躇していたのかバカらしくなります。
2mmくらい掘れました。
刀タイプの彫刻刀でアウトラインの切れ目を入れ直し、U字タイプの彫刻刀に持ち替えてザクザク掘って行きます。
削りカスはトレモロ・キャビティの穴に入っていくので、後でまとめて捨てられます。
目標の5mmくらいの深さになりました。
どうせ見えなくなるのでこのままでも良いのですが、ヒマなので一応紙ヤスリで均し、エキゾチック・オイル・ジェルを塗り込んで簡単な仕上げとしておきました。
ユニットを設置。1弦側弦高1.5mm、6弦側2mm程度にできました。
ここまで2時間弱くらい。
効果は上々です。
これでNIGHT RANGERのDon’t Tell Me You Love Meのコピーができそうです。
ブラッド・ギルスは特に好きなギタリストでは無いんですが、それまで単純な飛び道具的使い方しかされていなかったアーミングをフレージングの中に効果的に導入させた実績は、エディのライトハンドやインギーのスウィープと並ぶロック・ギター奏法史に残る偉業だと思います。
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