ギター製作 初号機 モッキンバード その11 ヘッドのインレイとフレット打ち

ギター製作

この記事の製作・改造・作業内容

インレイフレット打ちヘッド作成

白蝶貝でヘッドのインレイを作成


塗装工程前の最終サンディングに備えて、残る作業をやっていきます。
まずは、ヘッドのインレイ。
東急ハンズのネット通販で白蝶貝を購入しました。送料込み2,000円くらいで厚さ1.5~2mm、60mm四方サイズです。
こいつにデザインを貼り付けて糸鋸でカットします。
デザインは本家BC RICHだと、アルファベットのR一文字が印象的ですが、同じようにアルファベットにしても面白くないし、梵字にしてみました。「アン」といいまして、十二支の巳年を表しているそうです。

細い普通のギザギザの刃は2本折れてしまいました。最初は割れないようにとビビっていましたが、白蝶貝は石みたいに固く、しっかりしているので結構加工しやすいです。最終的には写真のスパイラル型の刃が一番活躍しました。

デザインの紙を剥がしてヤスリで成形します。

切り出したインレイ貝をヘッドに乗っけて周囲に色鉛筆で線を引きました。

線を引いた目印の中をハンドルーターで掘ります。深さは1mmちょいだったかな。
実際に貝をハメてみながら、貝がヘッド面からちょっとはみ出すくらいに掘ってます。

掘った部分にエボニー粉を混ぜた30分硬化のエポキシを詰めて。

切り出したインレイ貝を埋め込みます。

次の日、インレイ貝がヘッド面からはみ出た部分をサンディングし、ヘッド面と面一にしました。
わりと上手くいきました。

フレット打ち


ヘッドのインレイを接着させている間にフレットを打っていきます。
写真の工具でサンディングやら何やらのカスが入り込んだフレット溝を掃除します。

フレットはいつものジェスカー55090です。サイズは、幅2.28mm、高さ1.4mmで、ミディアムサイズながら高さのあるタイプです。
バインディングがあるので、フレット両端のタング部分をカットして平らにしないといけません。

いつもは先にフレットの両端処理を全て済ませてから1本ずつ打っていくんですが、今回は1フレットずつ、両端処理→フレット打ち、という具合にしてみました。

ちょうどヤフオクで送料込み5,200円でゲットしたピックアップ セイモア・ダンカンのTB-5が届きましたので、ピックアップの動作チェックを兼ねて「ギターとして成立するか」のテストを行うことにしました。

ペグやロックナットにブリッジなど最低限のパーツをセットし、ピックアップはアウトプット・ジャックに直結しております。
フレットもまだ両端を60度くらいにカットしただけの状態でエッジの処理をしておりませんので、指をケガしないように恐る恐る弾いてみます。

弦高等のシビアな調整はしていませんが、すり合わせをしていない状態にもかかわらず、フレットにビビリ等の問題は無さそうです。
指板面の成形とフレット打ちが上手くいったようです。
ピックアップも文句無しの良品でした。
ダンカンTB-5は歪ませてもサウンドがダンゴにならず、各弦の分離が感じられるところが気に入ってます。
面倒な塗装をパスして、このまま完成させたいくらいです。

この記事でやってる事

インレイフレット打ちヘッド作成

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