バックアイバール 自作7弦ギター その1
2018.02.18ギター製作
この記事の製作・改造・作業内容
7弦ギター製作にチャレンジ!
自作ギターが4本となりました。弾いたり調整したりと日々楽しんでおります。
また何か作りたいなーと思いつつ、普通のエレキなら現在のラインナップで充分満足しておりまして、どうするかと思案しておりましたところ、5本目のギターは7弦にしようとの結論に至りました。
理由は、弾くことと作ることの両方においてチャレンジができるからです。
多弦ギターによる重低音はもはや一般化してきましたし、興味はあったんですが、弾く機会がありませんでした。
そんな中、先日仕事の移動中にちょっと時間が空いたので楽器屋さんで7弦ギターを眺めていたら、平日のお昼ごろでお店もヒマだったからか、親切な店員さんに捕まってしまい試奏までするハメに。
そこで差し出されたのがあろうことかIBANEZのファンフレットのヤツ。
ファンフレットとポジションマークの無い漆黒の指板のおかげで、どう弾いたら良いか全く見当もつきませんでした。
ただ、思ったより指板幅は狭く、7弦の太さも違和感はありませんでした。
異次元の感覚に圧倒されると同時に、チャレンジしたくなってきました。
最近のキッズは最初から7弦でスウィープとかタッピングもデフォルトなワケでしょ?
オッサンも負けてられませんよ。
また作る方に関しても、楽しいのは楽しいんですが、慣れてくると段々ただの作業になってきて、当初のワクワク感やドキドキ感が薄れてくるんですよ。
そんな今日この頃に刺激的なヤツとなると、やはり7弦!
ということで7弦ギターの製作開始!
7弦ギターのプランニング
7弦、というか多弦ギターってオーソドックスな6弦と比べると、製作的な面でも自由度が大きいからか、マルチスケールをはじめとする様々なスケール長などの仕様的側面は勿論、その仕様を活かすためのブリッジやピックアップといったパーツ類に至るまで様々な種類がありますし、使用する木材もエキゾチック系なものが使用されていたりと研究するだけでもとても楽しいです。
6弦と比べるとまだまだ市場規模が小さいだけに価格競争に陥らず、意欲的なガレージ・メーカーの製作者さんがアイディアと腕を振るったり実験したりする余地があるのもタイプの多様性に繋がっているようです。
で、自分はどうするかということで色々悩んだ挙句、割とオーソドックスに、
・スケールは普通に648mm
・ボディのトップに変な木材を使用する
という基本ラインが固まりました。
ブリッジは当初HIP SHOTとかの堅牢な感じのフィックスド・ブリッジにしようかと思いましたが、7弦用ナットの出来合いモノが無く、自作するとなるとセット価格合計10,000円オーバーとなるナット溝専用ヤスリを購入せねばならない・・・ということでアーム野郎でもないのに7弦用FLOYDROSEの採用を決定。って、こっちの方が高価やないかーーーい。
ま、7弦及びアームでかなりバーサタイル(versatile=多目的)なギターになると思いますのでそれはそれでOK。
シェイプは体に馴染んできたアイスマンでも良かったんですが、手持ちのスルーネック材が長さ1000mmのギター用でアイスマンには不足(アイスマンはベース用1200mmで製作)しているのとカリフォルニア・ウッドというアメリカの業者から入手したバックアイ・バール材の穴ぼこ位置の関係でIBANEZのRGをベースにツノの部分に丸みを持たせたものに。
ヘッドはRGだと片側1列にペグを配置する関係で長くなってしまいそうなので、左右に3:4で並べるシェクター・タイプにしてみました。
で、バックアイ・バール材。厚さが6mmあるんですが、叩くとペコペコします。かなり軽くて脆そうな材です。トーン・ウッドとしての存在意義は全くのゼロでルックス担当です。
なので、7弦の重低音を引き出すべくスルーネック材の両側は音響担当のアッシュ材で挟んでみようと思います。導管が大きい初めてのアッシュを上手く扱えるのか不安もありますが、これも今回のチャレンジのひとつです。
この記事でやってる事
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